ELLEGARDENの話

 復活するそうですね。ELLEGARDEN。いやいま話題にするのも流行にのっかってるみたいでヤなんですけれど、しかしELLEGARDENと言えば僕らの青春の一かけらではありませんか。こんなこと言うと年齢バレるな。まあ別に隠してないからいいか。当方27歳男性であり、10年前のELLEGARDEN最盛期がちょうど高校世代にドストライクしていた者であります。ELLEGARDENは知ってるけれど、the HIATUSMONOEYESを聴いてないって人、僕らの世代には特に多いんじゃないんですかね。

 僕らの世代といえば、ちょいと「音楽を聴く」と通ぶっていたやつらといえば軒並みBUMPやらRADやらアジカンやら、邦楽ロックに傾倒していたものでした。僕もそうでした。その中で、ELLEGARDEN。みんな聴いていました。みんな聴いていたけれど、なんというか僕の周りでは女子人気が高くて。Red Hot、Missing、ジターバグ。いや確かにいい曲なんだけれど、ひねた俺は「まっすぐ過ぎない?」なんて考えていまいち乗り切れないでいました。「真っ当に格好良すぎない?」なんて。だから俺は「あー、ELLEね。高架線なら好きだよ」みたいなスタンスで彼らに接していました。ダッサ。今思うとダッサ。マイナーなところを突き切れていないあたりが特に。

 それはつまり、僕には眩しかったのでしょう。真っ当に格好良いロックをやっている彼らのことが。だから僕は「弱さ・駄目さ」を曲に包括しがちなBUMPやRADばかりをカラオケで歌ったり、その後には中村一義にドはまりしたりするんですけれど、それはまた別のお話。

 で、今になって聴きなおしてみて。やっぱり格好良いんですよね。ELLEGARDENのロックは、真っ当に格好良くて、揺るがない。彼らの音楽は、例えば歌詞のエピソードや、歌う人の個性のような、「刺さる人にはとことん刺さるけれど、共感されなくなったら終わり」なものに頼ってはいない。それはかつての僕の心臓を殴り切れなかった理由でもあるけれど、だけどELLEGARDENの強さでもあったのだと思います。ELLEGARDENはまっすぐなロックを僕らに届けてくれてたんだ。

それでは最後に好きな曲を貼って終わります。みんなもELLE、聴きなおそうぜ!!


ELLEGARDEN-Mr.Feather