今聴いている音楽の話

 特にやることがないので、好きな歌を集めたプレイリストをシャッフル再生し、その曲が流れ終わるまでに感想を書き上げるやつをやります。

 

 魂の本/中村一義

 一発目から良いのを引きました。中村一義のなかで12を争うくらいには好きな曲。軽やかなメロディに載せて歌われる「ただ僕らは、絶望の“望”を信じる」の力強さに、何度聞いても心を揺さぶられる。「電線の束、今日の赤、痛い状態は直感で」

 

 よだかの星/amazarashi

 ポエトリーリーディングといえばamazarashi、amazarashiのポエトリーリーディングといえばこれ。身体を燃やしながら空を飛ぶよだかにふさわしい、激しくもどこか消え去りそうな曲。

 

 Fools in the planet/the pillows

 アウイエー!! うん、それが言えればいいや。あとまだ5分も残っているのか。何書こうかな。そういえばpillowsで初めて聴いたのがこのアルバムだったと思う。そういう意味では思い入れのある曲。「誰もが忘れても、僕は忘れたりしないぜ」ってフレーズが、歳を取るごとに身に染みるようになる。これは誰かに向けた励ましの言葉ではないんだよな。自分たちに言い聞かせてるんだよ。「俺たちがここでこうして歌っていることを、俺自身は忘れたりしないぜ」ってさ。自分を疑わないって言いきるのは、裏を返せば自分が揺るぎそうになる瞬間があるから。その迷いを内包するからこそ、自己を補強するためにさわおは言い切るのだ。「全てが変わっても、僕は変わらない」

 

 アンジェラ/山崎まさよし

 山崎まさよしの中ではトップクラスに好きなんですよね。この曲。「アンジェラ」という女性の底の知れなさが伝わってきませんか。あと色調。とことんモノクロームなんですよ。色褪せた落書き、灰色の空、そこに最後に光が差し込んで、物語が始まる。この展開がたまらない。

 

 大脱走のテーマ/fozztone

 ぱんぱん、ぱんぱーんぱぱんぱん、ぱぱーんぱぱーぱぱっぱんぱーん

 

 Maybe I cry/cool drive

 昔っから好きなんですよ。このバンド。ドマイナーだけれど。ジャズをベースに、ブルース、ポップ、ロックとジャンルを容易く越境して躍動する音楽は今聴いても存分に格好いいぜ。この曲もたたみかけてくるリズムに乗るヴォーカルとサックスが溜まんない。ライブで聞けたら最高だったろうなあ。

 

 如月/suzumoku

 そういや最近聴いてなかったなsuzumoku。力強くかつ澄んだ声を持つ王道シンガーソングライター。この曲はsuzumokuの声と抒情的な歌詞、静かに進行していく曲調が見事にマッチしていると思う。「音もなく訪れた如月」というフレーズが大変お気に入り。エレキverも格好良い。

 

 想い斬り煮っ転がし/スムルース

 曲名の変換で再生時間の半分持っていかれた。ふざけた曲かと思いきや、スムルースのコミカルさとセンチメンタルさが巧くミックスした曲だと思う。

 

 小さな光/ケイタク

 あー、高校生のときよく聞いてたなー。王道フォークデュオの王道まっすぐな曲。初期コブクロやサスケみたいな爽やかさが漂っているんだけど、しかし「小さな光」とは昔抱いていた夢のことで、それを忘れないようにひたむきに生きていきたいと願う、少し哀愁も併せ持つ曲。俺はそういうのが大好き。

 

 sunrize/ぼくのりりっくのぼうよみ

 いやこういうのもなんですけど、本当この人天才じゃないですか? 言葉の捉え方がちょっと常人のそれではない気がする。歌詞が色/触感/匂いといった具体的な感覚を以って五感に訴えかける。聞き流して心地良い、歌詞を見ながら聴けばさらに染み込む、いやなんだろ、よくわかんねえや、とにかく彼の見えている言葉は俺の言葉よりも随分と豊かなように思える。

 

 ずわい蟹/真空メロウ

 あーこれね、ぜひ聴いてみてほしい。ハマる人はとことんハマると思う。people in the boxが好きな人はぜひ。なんというかね、ジャンルで言えばたぶんポストロックあたりになるんでけれど、曲に漂う不条理、アングラ、前衛的な感じ、これが唯一無二。ぬめっとした粘液に取り巻かれているような心地良さ。それほんまに心地良いのか?

 

 Laurentech/special others

 あーこの曲を弾けるようになるためだけに子供時代に戻ってキーボードを猛練習して―。

 

 swim/04 limited sazabys

 今高校生に受けている若手バンドといえばこの辺になるのかな? my hair is bad とかKANA-BOONとか? もう俺は高校生ではないし、もう2度と高校生に戻ることもないから、わからないんだけれど。真っすぐなパンクロックですね。今時真っすぐすぎて眩しいくらい。ハイトーンのボーカルに疾走するビートが気持ち良いです。

 

 Urban Souls/Scoobie Do

 Scoobie Doの立ち位置が良くわかってないんだよな。たぶん大ベテランであることは間違いないんだけれど。pillowsよりは若いのかな? この曲はもうひたすらサビのギターが格好良い。この曲聴いているときは絶対身体揺れている。

 

 B D H M / Good Dog Happy Men

 好きなバンドベスト10には入りますね。最近Burger nudsで新譜出してましたけど、あれ別にburger nudsじゃないよなあ。門田さんのソロの曲をバンドに落とし込んだだけ、みたいな。いや、あれはあれで割と好きではあるんだけれど。Good Dog Happy Men時代の楽曲は全体に統一感があってとても好きです。とある一つの架空の街があって、各曲がその街の一部分を切り出しているような感じ。BDHMはその街の中で、たぶん最も汚い場所で生きていた男のお話。街には汚いもので溢れているし、美しいものを知るためには汚いものが必要なんだ。

 

  マストピープル/the Arrows

 なんだろう、好きなバンドなんだけどね、なんというか迷走してたなーって気がする。「さよならミュージック」がFM802ヘビーローテーションになってたから知ったんだと思うんだけど、あれが少し人気になってしまったのが当人たちにとってはどうだったのかなー。マストピープルみたいなダンサブルなナンバーこそ本領発揮のような気もするし、かといって1stの東ファウンテン鉄道はもっとメロウなナンバーが集ってるし。1stはマジで名盤です。一度そっくり聴き返してみようかな。

 

 8月、落雷のストーリー/メレンゲ

 青春の曲なんですよ。これは俺にとって。好きな子とイヤホン半分こして聴いた。メレンゲを熱心に聴いてたのはHeavenly Daysくらいまでで、なんだろう、それ以降少しJ-pop感が強くなってしまって敬遠してたんだよな。新しい曲は出たのかな? メレンゲの楽曲は、晴れた日の通り雨のようにきらめいていて、僕の青春に一つの彩を加えていてくれてました。

 

 

 疲れたのでそろそろ終わり。こうして書いていると、音楽をある種「必死に」聴いていたのは高校、大学の頃までで、最近は真剣に音楽を聴いていない気がします。もっと聞くか音楽。Turn on the radio俺!